前職では大手自動車部品メーカー系列のシステム開発会社に従事。親会社の海外に広がる拠点のシステムをSAPのERPで更改する業務を担い、日本にいるよりも海外に出ている方が多い日々を過ごしていました。日本で未曽有の震災が起きた2011年の3月初旬もベトナムに滞在。妻から不安な声で電話があり、すぐに帰国したいと考えましたが空路が混乱し、帰国できませんでした。当時は、ただただ妻と子供が心配でしたね。この時から、国内勤務で家族と過ごす時間を確保できる働き方に変えたいと、強く願うようになったのです。会社に配転願いを出しましたが、200名規模の会社であり、海外でのプロジェクト導入を推進できる人財が足りず、すぐの配置転換は難しいとの返事。家族との時間を大切にしたいと考えていた私は、転職を選択することを決意しました。
現在は、某大手食品メーカーの基幹システム導入案件にSCM担当としてアサインされています。JSOLはプライム案件が多く、私も要件定義から本番稼働まで広範囲に任されています。入社して感じるのは、JSOLの懐の広さと技術力の高さ。私が培ってきたSAPの領域はNTTデータグループという背景もあり、強いと感じますし、私自身SAPのエキスパートとしてのスキルは順調に伸びていると実感します。また、お客様の課題に深く踏み込むコンサルティングから開発、運用まで手掛け、業界も幅広い。そのためか、コンサル的なやる気に満ち溢れた技術者も、自分の得意分野の範囲で妥協せずにやり遂げる技術者も正当に評価してくれる間口の広い会社だと感じます。私は後者のタイプで、SAPのSCM領域で自分の個性を発揮していきたい。そこに対して細かいことを言われないので、伸び伸びとやれています。入社前に望んでいた家族との時間で言えば、直近のプロジェクトは時期的な理由から残業時間が多少増えていますが、普段は残業をほとんどしません。前回の案件ではほぼ定時に退社していました。休日は長男のサッカーの試合を見に行ったりするなど、家族との時間を十分に楽しんでいます。
実は、入社前はJSOLに関してほとんど知りませんでした。前職がユーザー系システム開発会社だったこともあり、競合として意識することがほとんどなかったからでしょう。入社後に感じるのは良い意味で「何の会社かわからない」こと。SAPのようなパッケージもやれば、スクラッチの開発にも強い、コンサルティング力にも定評があれば、デジタルトランスフォーメーションなど新規ビジネスを模索するチームもある。やりたいことに理屈が通っていれば、上層部も大いにやれよという会社であり、様々な技術者の価値観や考えなど、ダイバーシティ(多様性)が認められる風土を感じます。