ソリューション事例

CASE03
金融非対面ソリューション導入

DXコンサル、SaaS活用、定着支援で、
金融非対面ソリューション領域を先駆ける

<JSOLの背景>

公共性の高いサービスを提供している顧客にデジタル変革をもたらし、社会全体の変革を引き起こすことを事業の目的に掲げるJSOLのソーシャルトランスフォーメーション事業本部。様々なソリューション領域において、事業コンセプトに即した成果を次々に挙げ始めている。一般ユーザーが金融商品の申し込み手続きを、安全なオンライン環境で、尚且つ自動的に手続きが進められる金融非対面ソリューション事業もその一つ。すでに複数の銀行や証券会社にJSOLの金融非対面ソリューションが導入済であり、現在も複数のプロジェクトが稼働している。
今回は岩手銀行の事例をベースに、この事業に参画するエンジニアにとっての魅力やJSOLの実行力の背景のある高度な実装技術や優位性を見ていく。

CASE OUTLINE

<事例>

岩手銀行マイカーローンWeb完結型申し込みサイト導入
24時間365日オンラインでローンを申し込めるサイトを、
豊富な知見を蓄積したSalesforceを活用して構築。

<概要>

◎来店不要になるWeb経由の24時間ローン申込サイト構築
◎商品ごとに異なる業務フローの統一により事務を効率化
◎JSOL提供の高度なセキュリティ技術で確実に安全対策
◎銀行自前のシステムでローン関連のデータを行内に蓄積

Theme-課題

1932年の設立以来、岩手県下を事業テリトリーに健全経営を続けてきた岩手銀行。現在も同県有全域を支えるリーディングバンクであるだけに、地域住民に対するサービス向上に注力し続けている。中でも早期に実現したいと考えていたのが、Web完結型マイカーローン申込サイトの開設だった。自前のシステムを構築し、同サイトの開設を急ぐ理由は次のようなものであった。


1:岩手県は面積が広く、住民の多数が気軽に立ち寄るためには多数の営業店舗が必要になる。それでも申し込みの曜日や時間は限られ、いつでも場所を選ばずに申し込めるようにするにはWebの申込サイト開設しかない。
2:マイカーローンの貸出残高が頭打ちになっているため、顧客獲得のために、利便性の高いWebの申込サイトが顧客獲得に有効と考えられた。
3: ローンの業務フローが商品や受付チャネルごとに異なっており、事務処理の大半を担う営業店の負担がかなり大きなものだった。
4:フリーローンやカードローンで保証会社の提供するWeb申込サイトを無料で使用していたが、これではデータは保証会社のシステムに格納されてしまい、新たなサービスの開発などに活用できなかった。

JSOLの提案内容

岩手銀行は上記の課題を克服すべく、同行の個人ローンサポートセンターならびに同行で金融DXの推進役を担うDX Labが中核となり、SIer数社によるコンペが行われた。その審査・選定を経て、2020年4月にJSOLの提案が採択された。
選択のポイント=提案内容は次の通り。

POINT-1Webで安全な24時間365日の申し込み可能へ

JSOLが構築したのは24時間365日、申し込みを受け付けられるサイト。受け付けページからバックエンドの事務処理までを担うSaaSとして使用したのは、顧客の社外ユーザーにアクセスできるSalesforceのExperience Cloudだ。優れたUIを持ち、金融機関の厳しい安全基準を十分に満たすことも実現した。ローンの申し込みを行う利用者は、安心して個人情報を入力して申し込み契約ができるようになった。

JSOLの果たした役割
セキュリティ面で万全の施策を厭わないJSOL。NTTデータの開発したセキュリティソリューションを活用するほか、リスク管理チームがセキュアなサイト/システムの実現に大きく貢献している。Salesforceは年に3回のバージョンアップがあるが、そのたびに事前に同チームが膨大な追加・変更箇所をチェック。開発するシステムに極めてセキュアな環境を付加している。

JSOL非対面ソリューション

JSOL非対面ソリューションの画像

POINT-2分かりやすいフローや画面遷移を実現

Salesforceを熟知するJSOLは、要されている機能に加え、独自のカスタマイズを施している。コンペ時のプレゼン後に、岩手銀行はフローや画面遷移などが分かりやすいという評価を下した。

JSOLの果たした役割
JSOLは金融非対面ソリューションの事業に着手する以前から、数多くのプロジェクトにおいてSalesforceのコンサルティングから導入・定着に至るまでを担ってきた。JSOLがSalesforceを熟知している一例として、Salesforce認定最上位資格であるテクニカルアーキテクトに日本で19人目に合格した社員が所属していることが挙げられる。今回も充実したコンサルティングを経たことにより、顧客ニーズを捉えSalesforceの機能・性能・魅力を十分に引き出したサイトに結実し、高い顧客満足度を得た。

POINT-3スムーズな導入に向けた手厚い支援

約1年という短い開発期間であったが、大きな障害もなく、プロジェクトは順調に進んだ。
顧客側も導入がスムーズに進み、JSOLはサイトを運用する現場からも高い信頼を得た。

JSOLの果たした役割
ユースケースや事例をもとに、システム構築からサービス開始までをリードするコンサルティングスキルとプロジェクトのマネジメントスキルを保有するJSOL。加えてSalesforceシステムの利用を促進する定着化支援メニューも準備。そうした仕組みのみならず、手厚くサポートしていく姿勢もJSOLの特徴。今回もオンラインによるワークショップを10回ほど重ね、業務フローなどに関する要望や質問に関する議論を重ねていった。

定着化支援メニュー

定着化支援メニューの画像

Impact - 効果

JSOLの構築した岩手銀行のWeb完結型ローン申込サイトは約1年の構築期間を経て翌年にオープン。利便性が高くなった結果、すぐに効果が現れた。貸出実行額は約1.5倍に拡大。また、現在では申し込みの9割以上がこのサイトからになった。さらに営業店を介さずに直接本部で処理できるようになり、現場負担が軽減された。商品ごとに異なっていたフローを統一したことから業務も効率化している。

この成功を受けて、フリーローンや学資ローンでもJSOLの構築した申込サイトに切り替えられている。集積したデータを活用し、新たな商品企画やプロモーションに展開する準備も着々と進んでいる。

事業責任者より

写真1

JSOLの
金融非対面ソリューション事業で、
顧客の未来を創るDX推進を牽引

ソーシャルトランスフォーメーション事業本部
課長 三輪 真也

今回紹介した金融非対面ソリューション事業は、金融機関のDXシーンを牽引する醍醐味を存分に味わえます。実際にJSOLは今も複数の銀行と新規のプロジェクトを進めており、それらがローンチされるとこの領域におけるJSOLの評価はさらに高まります。

しかし、デジタル化で新たなサービスを築いていくのは、この分野で先駆的な実績を積み重ねてきた我々でも容易ではありません。顧客の銀行ごとにDXに対する考え方や指針は異なり、顧客内部においても導入に対する温度差があります。また、新たに有用なテクノロジーも次々に生まれています。

それをコンサルティングや技術検証を通して顧客の理解や同意を得ながらプロジェクトを前に進めていくには顧客の期待を上回ろうとする情熱が必要です。そして、この事業が拡大基調にある我々にはそんなマインドを持ったPM候補やPL候補が必要です。顧客との伴走にとどまらず、一歩先を歩み、その将来を描きながらデジタル化を推進していくやりがいを、JSOLの金融非対面ソリューション事業で実感しませんか。

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    EAI導入+分析環境による
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    金融非対面ソリューション
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